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モデル後半に多くの限定車が登場したランチア･デルタHFインテグラーレ。その1台が、1992年にランチアのWRC（世界ラリー選手権）メーカータイトル6連覇を記念して、限定310台で発売された「マルティニ6」。ベース車両はブリスターフェンダーにエアアウトレット付きのボンネット、大型のリアウイングが特徴のエボルツィオーネ。
これをベースに、WRC参戦車両と同じビアンコ（ホワイト）のカラーにメインスポンサーであったレッドとブルーのマルティニストライプがボディサイドを飾り、前年に400台で登場した「マルティニ5」とは共通エクステリア。その他、リアウイング表裏のMARTINI RACINGのロゴ/フロントバンパーとサイドドアのWORLD RALLY CHAMPIONのロゴ等も描かれている。インテリアはロッソ（レッド）のシートベルトとシリアルプレートの装着は5と同じですが、セミバケットシートはブラック＆レッドステッチから明るいブルー＆レッドステッチのアルカンターラ製に変更され、印象をガラリと変えています。
赤いヘッドカバーが奢られたエンジンはECUマネージメントの見直しが行われ、エボルツィオーネの20psアップとなる230psへと上乗せされています。さらに車両製作を担当したアバルトでカスタマイズできるなど、限定車に相応しい内容の仕上がり。残念ながら正規輸入はされませんでしたが、熱狂的なランチアショップの手で約10台が日本に持ち込まれています。